木の家って火事に弱い?

朝からけたたましい消防車のサイレンが聞こえてきました。

 

今日も神戸市には乾燥注意報が出ています。

もう、ずっと雨が降ってないですよね。おかげで空気も喉もお肌もカサカサです(涙)?

 

空気の乾燥はウイルスの飛散を増殖させると言われています。

そのため冬場に風邪をひくことが多いのです。

今年はインフルエンザ以上に新型コロナウイルスが怖いですね。

 

また、空気が乾燥していると、いつも以上に注意が必要なのが火の元です。

この季節にはお鍋をする機会も増えるし、暖房器具も使いますからね。

 

パルステージでは主に自然素材の家を手掛けていますが、皆様は木の家って火事に弱いのではないかと思っていませんか?

 

もちろん、火事は起こさないようにすることが大前提ですが・・・

どんなに気を付けていても、地震や落雷などの自然災害で不幸にも家が燃えてしまうということもあります。

 

昔から、火事は人々に恐れられてきました。

怖いのは今も同じですが、昔ながらの木造家屋は、柱や土台はもちろん、床、天井に扉、場合によっては外壁や屋根まで木で作られていました。

柱や土台などの構造躯体以外にも、木材が燃えやすい素材のままの状態で使われていたのです。

 

しかし、

現在の木造住宅は、柱や土台などの躯体を被う材料(断熱材、壁、屋根、外壁など)に、他の工法の住宅と同様に燃えにくい素材のものを使用することが義務付けられていています。

それゆえ、昔ながらの木造住宅とは全く違うものです。

 

また、木材は一定の厚みや太さがあれば、木材の表面が炭化する(炭になる)ことによって、木材が燃えにくくなるという性質があるため、表面が焦げるだけでそれ以上はなかなか燃えません。

木造住宅で使われる柱や梁は決して細いものではありません。

火災に遭った木造住宅のニュース映像を見ても、柱などの骨組みが残っているのがその証しです。

 

柱や梁に使用される太い木材は、約30分間火にさらされても、表面の数㎝が炭化するだけで、中心部分はほとんどそのまま残っています。

逆に鉄骨の方が溶けて変形し、約10分後には強度が20%まで下がるとも言われています。

 

つまり、もし万が一火事になっても、非難するための時間は木造の方がより多く確保できるということです。

 

さらに、壁面にも珪藻土や漆喰などの自然素材を使用することで、万が一の際にも有毒ガスの発生を最小限に抑えることが大切だと思います。

(漆喰は耐火性にも優れているため、昔からお城にも使用されてきました)

 

 

もちろん家具や室内の装飾などによる被害もあるため、建物の安全性だけでは決して安心とは言えませんが・・・

とりあえず、木の家だから火事に弱いというのは誤解であるとお伝えしたくて今日はこのテーマにしました。

 

まだまだ、乾燥した日が続く模様です。

皆様、火の元、ウイルスに十分気を付けましょうね~

 

R.