子供部屋って本当に必要?

子供という言葉にはいろんな意味があります。

 

自分たちの子供、幼い子・・・など

では、この中の、幼い子に子供部屋って本当に必要でしょうか?

 

家を建てたり購入したりするとき、家族構成念頭に置いて間取りや広さを考えますよね。

 

その時点で子供がまだ小さい時でも、将来個室が与えられるようにと、子供部屋を希望される方がほとんどです。

 

でも、

 

幼稚園児のうちはもちろんのこと、小学生になっても子供部屋はただの子供の寝室だったりおもちゃ部屋だったりしませんか?

 

実際に、平日の昼間に子どもが自分の部屋で過ごす時間は、小学校低学年では約半数が、小学校高学年でも男子では38.2%、女子では26.1%が30分未満しか子ども部屋で過ごしていないと言われています。

夜だって、中にはまだ両親と同じ部屋で寝ている子もいますよね。

 

学校の宿題や勉強も、子供だけに任せられたら素晴らしいことですが、親としてはやっぱり気になりますよね。

 

帰宅した子供の表情や話の内容から、学校での様子を感じ取ったり、交友関係を知ったりと、小学生のうちは特に密接な親子関係が大切だと思います。

 

こういった理由からか、最近では学習机をリビングに置くという家庭も増えています。

 

 

 

学習面を考えると、子ども部屋は遊びの誘惑が多く緊張感も薄れるため効率的ではないといわれることがありますが、反面、リビングで勉強するほうがほどよい緊張感があり、生活音のなかで勉強することで集中力がつくなど、メリットが多いともいわれています。

 

リビングに広さの余裕がない場合でも、子供が個室にこもるのではなく、どこかでお互いの気配を感じあえることが大切なのではないでしょうか。

 

 

 

以前弊社で家を建てられたお施主様の言葉です。

以前は、子育てに関して何となくイライラすることが多くて・・・でも今は違います。オープンな間取りを提案していただいたおかげで、離れていても親子がお互いの気配を感じられるので、自由でのびのびとしていられるんです。「子供のために」と思って建てた家ですが、変化の大きかったのは私たち親の方かもしれません

 

 

しかし、

思春期を迎える頃には、子どももプライバシーを求めはじめます。

子供が自分ひとりの時間を過ごすことも、自立心を育むためには必要となってきます。

 

なので、本当に子供部屋が必要なのはこの時ではないでしょうか。

 

ですが、やがて高校を卒業し、または社会人になった時点で家を出て行ってしまいます。

年に何日かの帰省時のために部屋を残しておいても良いとはいえ、あまりにももったいない・・・

 

そして、その次には家族が増えたり、減ったり・・・

また、家での介護が必要になることも。

 

長い人生を考えると、家族構成はいつも同じではありません。

 

そういった変化に柔軟に対応できるように、例えば、変更可能な間仕切りの部屋にし、子供が小さいうちは広く使う。必要になったら個室として仕切る。また、最初からバリアフリー対応にしておくなど、当面の事だけでなく、ずっと長く暮らし続けることができるような設計をお勧めします。

 

私たちは常にお施主様の立場に立って一緒に考え、満足して一生暮らせる家づくりを目指しています。

 

R.