中秋の名月

昨日は「中秋の名月」でしたね。

澄んだ秋の夜空に、月がとっても綺麗でした。

 

でも、満月は今日10/2なのですね。

 

中秋の名月とは旧暦の8月15日ですが、、、

太陰太陽暦では、新月(朔)の瞬間を含む日がその月の朔日(ついたち)となり、今年は9月17日が太陰太陽暦の8月1日、10月1日が太陰太陽暦での8月15日となるため、月の満ち欠けとはずれが生じるのです。

 

太陰太陽暦とは明治5年まで日本で使われていた暦のことで、月の満ち欠けを元に1カ月の日付が決められていました。

 

月を愛でるという風習は中国から伝わり、日本では平安時代から始まったと言われています。

 

中国では仲秋節に月餅を食べるなど十五夜の円い形が『縁起が良い』、『円満』とされていたそうです。

 

平安時代には主に貴族や僧が直接空を見上げるのではなく、池などの水面に映った月を見たり、盃に浮かぶ月を眺めたりして楽しんでいたようです。

旧嵯峨御所大本山大覚寺の大沢池は、嵯峨天皇様が観月のために中国の洞庭湖を模して造られたといわれています。

今でもこの時期には「観月の夕べ」として観月会が開催されています。

 

 

江戸時代になると広く一般の人々もお月見をするようになったと言われています。

 

江戸時代は、十五夜と十三夜、両日の月を必ず見る風習があり、どちらかの月だけを見る“片見月”は縁起が悪いとされていました。

 

現在もその風習が残っている地域もあります。

今年は10/29が十三夜です。

 

現代の様にお団子をお供えするようになったのは江戸時代後期に入ってからです。

 

 

お米の収穫時期なので、お米のお団子を月に見立てて「五穀豊穣」を願ったとされています。

 

 

また、古来より月の光にはパワーがあると信じられてきました。

 

西洋では狼男の話にもあるように怪しい光とされていますが、日本では邪気を追い払えるとの言い伝えもあります。

 

 

何れにせよ古典文学にも多く登場する月、その神秘的な光に人々はパワーを感じて来たのでしょうね。

 

 

私も、月を眺めるのが好きです。昨夜もしばらく眺めていましたが、我が家は寝室の窓のカーテンを開けると、ベッドに横になったまま明け方の月を眺めることができます。

なので今朝も早起きし、しばらく横になったまま朝の光に月が消えてしまうまで眺めていました。

 

 

今夜は満月です、、、

 

R.